最近仕事が忙しくて…。帰宅時間も遅いし自分の時間が全く取れないんです。
それは大変ですね。しっかり休まないと仕事の効率も落ちてしまうので、無理しすぎないようにしてくださいね。
そうはいっても、得意先に顔を出したり従業員に作業の指示を出したりしていると、どうしても書類の確認などが後回しになってしまうんですよね…。
中小企業の社長には、現場の第一線で活躍している人も少なくありません。
特に一代で会社を築き上げた社長の中には、現役で現場の仕事にバリバリ取り組みたいと考え、実際に実行している人もいるでしょう。
今はそれで上手く会社が回っていると感じるかもしれません。しかし将来的に見ると、それは危険な状態だといえます。
そこでこの記事では、中小企業における社長の仕事を解説し、一般社員が行う仕事との線引きを行います。
また社長が目指すべき理想像を掲げ、それに近付くための施策も詳しく解説しています。
- 忙しすぎて自分の時間が取れない
- 「社長の仕事」に集中したい
- 事業承継に不安を抱いている
上記に1つでも当てはまる社長は、ぜひこの記事をチェックしてください。
登場人物紹介
インバースコンサルティング株式会社の代表取締役で現役のM&Aコンサルタントでもあります。記事内ではM&Aに関する疑問にどんどんお答えしていきます!
中小企業を経営している社長です。後継者不在に悩んでいて、M&Aを検討している真っ只中にいます。いつもは困った顔をしていますが、たまに笑顔になります。
1章:中小企業における社長の一般的な仕事は主に6つ
まずは、社長の仕事について整理してみましょう。社長の仕事と一般社員の仕事に線引きを行うことは、会社の発展にも大きく関わってきます。
社長とは、会社内部の業務執行に関する責任者のことを指しています。
会社を発展させるためには、社長がいかに会社内部の業務執行に専念できるかにかかっていると言っても過言ではありません。
会社内部の執行業務には、主に以下の6つが挙げられます。
- 経営方針を決める
- 目標を設定し達成するための計画を立てる
- 資金繰り(資金調達)を行う
- 人材を雇用し育成する
- 従業員が働きやすい環境を作り上げる
- ビジネスの創造と改良を続ける
各項目の内容を詳しくみていきましょう。
1-1 経営方針を決める
社長の仕事として真っ先に挙げられるのが、経営方針の決定です。
会社が今後も存在していくためには、発展し続けることが欠かせません。そのために経営方針が重要になります。
会社の基本的な方向性や事業の推進計画を明文化したもの
会社の経営方針を決める際は「未来の会社がどうありたいか」を念頭に置き、中長期的なビジョンを持って考えることが大切です。
経営方針を明確にして従業員に周知することで、従業員全員が会社の向かうべき方向を認識できます。その結果、生産性の高い会社経営を実現できるのです。
経営方針は、時代やニーズに合わせて柔軟に変えていく必要があります。時代に合った経営方針でなければ、会社の成長は見込めませんよ。
時流に敏感でなければいけないということですね。時代に取り残されないように頑張らないといけませんね。
1-2 目標を設定し達成するための計画を立てる
経営方針を決めただけで満足してはいけません。経営方針を元に、会社が達成すべき目標を決める必要があります。
経営方針を元に根拠のある目標を設定すると、会社・従業員ともに更なる成長が目指せます。
会社の目標は1つではない
会社が発展を続けていくためには、短期・中期・長期それぞれに達成する目標があるはずです。
会社の営業成績に関するものもあれば、成長戦略に関するものもあるでしょう。
目標を設定すべき項目を洗い出し、具体的な数字を入れた根拠のある目標を設定してください。
頑張れば達成できそうな目標を設定する
初めから達成が困難だと予想される目標を設定してしまうと、従業員の間に「そんなの無理に決まっている」という空気が流れモチベーションの低下につながります。
特に短期の目標に関しては、「今より少し頑張れば手が届きそう」な地点に設定しましょう。
目標達成の達成感を味わうことにより、次の目標へのやる気も湧いてきます。また目標を設定するだけでなく、目標達成までの道筋を立てましょう。
あらかじめ目標達成までの計画を立てて従業員に示してあげることで、会社全体が一丸となって目標達成への道のりを歩めます。
目標達成までの計画は「実際に実行できること」が重要です。目標達成への道のりに横たわっている問題や課題を把握し、解決方法を慎重に検討しましょう。
1-3 資金繰り(資金調達)を行う
資金繰りとは、会社の運営に必要な資金が不足しないように収入と支出の管理を行うことです。
会社に現金が不足すると、取引先への支払いや従業員の給与支払いに影響が生じ、会社の信頼にも関わってくるため注意が必要です。
現金が足りない場合には、金融機関からの融資を検討する必要も出てくるでしょう。
我が社の資金に関しては経理担当が担っているのですが、私自身が管理したほうが良いということですか?
経理担当に任せられているのはむしろ良いことです。ただし、最終チェックは必ず社長自身が行うようにしましょう。
なぜなら金融機関へ融資の相談や、税金や返済金に関する責任を負うことも社長の仕事だからです。
そのため社長が会社の資金状況について把握することは、会社の存続や成長にとって非常に重要だといえるのです。
1-4 人材を雇用し育成する
人材の雇用は人事部の仕事ですよね?育成はそれぞれの部署で行うと思うのですが…。
人材の雇用及び育成に関する社長の仕事は、人材育成の方向性や予算などに関する指示や承認を行うことです。
経営戦略や目標設定と本質は同じです。人材の雇用や育成について、会社としての方向性を決定することが社長の仕事ですよ。
ただし、管理職など社長に近い役職の人間には、社長自ら指導する必要が出てくることもあるでしょう。
会社のためにはどうすべきかを第一に考え、臨機応変な対応が求められます。
また、社長がある程度の年齢に達したら後継者を立てる必要が出てきます。後継者の育成は、会社の将来を左右する重要なプロジェクトです。
後継者候補に対しては関係各所と連携を取りつつ、社長自ら指導を行うことが大切です。
1-5 従業員が働きやすい環境を作り上げる
社長の大切な仕事の1つに、従業員が働きやすい環境を作り上げ維持していくことが挙げられます。
労働環境は、従業員のモチベーションや成長に大きな影響を与えます。
労働環境が悪ければ、従業員は気持ちよく働くことができません。従業員の退職が相次ぐと業務に支障をきたし、会社の存続を脅かす脅威となりえるのです。
優秀な人材の定着率を上げるためには、従業員のスキルとモチベーションの向上につながる環境づくりに取り組みましょう。
- 資格取得の後押しができる制度を作る
- 目標を達成できた従業員に「ご褒美」を用意する
- 定期的に面談を実施し、より適性に合った人員配置を行う
- 時間休制度など仕事とプライベートを両立しやすい制度を取り入れる など
働きやすい会社は従業員の定着率も上がり、業績の安定や会社の更なる成長へとつながりますよ。
優秀な人材は会社の宝ですものね。大切にしたいものです。
「人材を大切にする」という方針を打ち出し、会社の色として定着させていくことも社長の大切な仕事ですね。
1-6 ビジネスの創造と改良を続ける
企業が存続し続けるためには、競争に勝ち残っていかなくてはなりません。競争に勝ち残るためには、下記の2点が重要です。
- 新しいビジネスを創造する
- 既存事業の改良を続けていく
会社で行っている事業がたとえ今は軌道に乗っているとしても、その状態がずっと続いていく保証はどこにもありません。
目まぐるしく変化していく流行や市場のニーズに応じて、新しいビジネスを創造していく姿勢が大切です。
現場の従業員から企画や提案が行われるケースもありますし、定期的にアイデアを募る仕組みを整えても良いでしょう。
また社長が新しいビジネスのアイデアを出すためには、自ら従業員とコミュニケーションを取り、現場の空気を肌で感じることも重要です。
既存事業の改良にも積極的に取り組みましょう。
ビジネスの創造や改良のきっかけを掴むためには、広い視野と人脈が必要です。
ビジネスチャンスはどこに転がっているか分かりません。取引先や協力会社とは積極的にコミュニケーションを取り、関係性を深めましょう。
社長自身が各種セミナー・講演会・サロンなどに参加するのもおすすめですよ。人脈が広がり、新しいビジネスへとつながる可能性を秘めています。
2章:中小企業の社長が目指すべき理想は「働かない社長」⁉
社長の仕事を6つご紹介しましたが、それ以外に膨大な仕事を抱えていませんか?
かなり色々抱えていると思います。私自身が買い付けに出向いたり、お客様の元へ営業に行ったりすることもあります。
社長は「会社の顔」ともいえる存在ですから、取引先に顔を出すことも時には必要ですよね。しかし会社のためにも社長自身のためにも「社長が働かなくても成立する会社」を目指しましょう。
社長が働かないなんて…。そんな会社ありえるんですか?
社長として全く何もしていないわけではありませんが、俗に言う「働かない社長」は中小企業でも十分に実現可能ですよ。
「働かない社長」とは「社長にしかできない仕事のみを行っている社長」と言い換えることができます。
そして社長が働かなくても成立する会社を実現すると、様々なメリットを得られます。
- 社長がいなくても業績を上げ続け成長していける会社になる
- 社長が社長業務に専念できる
- スムーズな事業承継が可能になる
- M&Aでの会社売却時に良い条件での取引が可能になる など
非常に魅力的に感じられますが、我が社でも実現可能なのでしょうか。
もちろんです。どの会社でも取り組んで頂けますよ。
2-1 「働かない社長」を実現させるためには会社の仕組み化が必要
「働かない社長」を実現させるためには、社長が働かなくても回る仕組みを社内に構築することが必要です。
わたしたちはこれを「会社の仕組み化」と呼んでいます。
なるほど。現状の我が社は「社長が働かないと回らない仕組み」になっているということですね。
属人的な仕事を排除し、誰が行っても常に同じ結果を出せる仕組みを作り上げること
仕組み化は会社の業務全てにおいて行います。
「特定の誰か」にしかできない仕事を「誰にでも再現できる仕事」にしていくことで、従業員にかかる負担の平均化が実現するのです。
そしてこれは社長の仕事も例外ではありません。
社長の仕事を細かく分類して仕組み化していくと、「社長にしかできない仕事」の多くは「社長以外の誰かにもできる仕事」になります。
その結果「働かない社長」の実現へと近付くのです。
2-2 仕組み化された会社を作り上げるための5ステップ
会社の仕組み化は、今まで行ってきた仕事のやり方を大きく変えることになるため、従業員からの反対にあう可能性もゼロではありません。
また、間違った仕組み化はかえって業務の停滞を招いてしまうなど、会社にとって不利益をもたらす恐れが出てきます。
仕組み化された会社を作り上げるためには、適切なステップを踏むことが大切です。
○STEP1:社長の人生の青写真を描く
会社を変えるための第一ステップは、社長自身の人生について考えるところから始まります。
- 人生の目的
- 価値観
- 計画
上記3点を明確にすることが、会社の成長を持続させるための仕組み作りには欠かせません。
私の人生観ですか…?会社の成長に必要だとは思えないのですが…。
例えば社長が65歳で引退したいと考えているとすると、それまでに引退できるように後継者の育成などが必要になってきますよね。
たしかに、いつかは引退するときが来ますね。
「いつか」がいつなのかを明確にすることで会社の方向性や未来への期限が定まり、仕組み化の全体像が見えてくるんですよ。
○STEP2:会社のビジョンを明確にする
社長自身の人生の青写真を描いた次のステップでは、会社のビジョンを明確にします。
従業員が共感し、ワクワクする会社の未来像を考える
ここでは具体的な数字ではなく、「どんな会社になっていたいか」という目に見える未来像を描きます。社長自身がビジョンを信じ、実現にコミットできることが重要です。
ビジョンは会社の進むべき方向性を示し、全ての仕組みが最終的にはビジョンの実現へとつながる必要があります。
明確なビジョンがなければ、適切な仕組みは構築できないのです。
ワクワクする会社の未来像を考える作業そのものが既にワクワクしますね!具体的にはどのようなビジョンを考えたら良いのでしょうか。
具体的には、20年後や30年後の未来を描きましょう。
- どのようなビジネスを行っているのか
- 売上はどれくらいか
- 会社の規模はどれくらいか
- どのような商品やサービスを提供しているのか など
ビジョンは具体的な目標ではありません。ワクワクするような未来を大胆に描いてくださいね。
○STEP3:社内の現状分析を行う
ビジョンを決めたら、次は社内の現状分析を行います。
ビジョンとは、会社が目指すべきゴールです。ゴールと現在地のギャップを埋めていくために、「現在地はどこなのか」を調査していきます。
そこで自社に欠けているものを見つけ出していくのですね。
さすが社長!その通りです。仕組み化のための現状分析では、社長が注意を向けるべき7つの分野というものがあるんですよ。
- リーダーシップ:理念の明確化や共有、経営チームの運営などがうまく機能しているかどうか
- ブランド:自社が顧客に対して提供するブランド価値がどれだけ実現できているか
- 財務:予算計画やキャッシュフロー計画がうまく機能しているか・社員が財務を理解しているか
- 組織:分業や協業がうまく機能しているか
- 集客:常に新規顧客を獲得し続ける仕組みがあるか
- 販売:見込み顧客を安定して顧客に転換できているか
- 価値提供:常に一定の品質で商品やサービスを提供できているか
上記7点の分野において、自社の仕組みがどのようなものであるか、またどの程度仕組みが機能しているのかを明らかにしていきましょう。
○STEP4:社内の問題点を仕組み化する
ビジョンと現状を考えてみましたが、大きくかけ離れていますね…。
ビジョンと現状が大きくかけ離れている部分は、会社にとって問題のある部分だといえます。まずはそこから仕組み化を実施しましょう。
会社にとって問題となりやすい業務には、主に以下の6点が挙げられます。
- サービスの品質にムラがある業務
- クレームが多い業務
- ミスが多い業務
- 担当者が辞めてしまうと業務に支障が出る業務
- 特定の人物に仕事が集中している業務
- 時間がかかるなど、生産性の低い業務
上記のような業務を仕組み化し「誰でも同じレベルで再現できる仕事」へと変換していくことで顧客満足度や生産性を向上させ、時間的・精神的な余裕が生まれます。
問題となっている業務を見つける方法はあるのでしょうか。
社長自身が最も大きなフラストレーションを抱えている業務を見つけることです。社長が感じている”モヤモヤ感”は、業務が上手く回っていないことを指しているんですよ。
なるほど。思い当たる節があるので、掘り下げて検討してみます!
○STEP5:ビジョンに向けた仕組み化を行う
社内の”モヤモヤ感”を仕組み化で解消したら、いよいよ最終ステップです。STEP2で明確になったビジョンを達成するための仕組みを作っていきましょう。
ポイントは、問題を解決するための仕組みだけでなく、問題が起こらないようにするための仕組みを構築することです。
- 目標達成のため今後3~6ヶ月の間に必要な仕組み
- 社員のモチベーションを保ち続ける仕組み
- 最高の顧客サービスを提供し続けるための仕組み
など、多角的な観点から社内の仕組みを構築していきましょう。
こうして作り上げた仕組みはマニュアルを作成し、関係者全員で共有します。
仕組みをマニュアルに落とし込むことで、その仕事は「誰にでもできる再現性のある仕事」に昇華されます。
3章:会社の仕組み化で得られるメリット
会社の仕組み化にはかなりの労力が必要になりそうですね。ぶっちゃけそこまでして実行する価値はあるのでしょうか。
たしかに会社の仕組み化にはある程度の苦労をともないます。しかし、苦労しても実行する価値は十分に感じられるはずですよ。
ここでは会社の仕組み化でどのようなメリットが得られるのかをみていきましょう。
具体的に7つのメリットをご紹介しますが、多くの会社は仕組み化の実行でそのうちのいくつかを享受できる可能性が高いです。
3-1 会社の成長スピードが加速する
経営を仕組み化することでビジネスのスケールアップが実現します。例えば店舗型の事業を行っている企業では、チェーン展開が可能になるでしょう。
また、仕組み化により業務が効率化すると、より効率的に業績を上げていくことが可能になります。
その結果として会社全体の成長スピードが加速します。
業務の改善についても仕組み化が行われますので、改善を繰り返しながら会社が成長していけるようになりますよ。
3-2 社長の自由時間が増える
社長の仕事が「属人的な仕事」と「そうでない仕事」に分解され仕組み化されることで、社長の自由時間が増加します。
私の仕事のうち、属人的でない仕事を従業員にも行えるようにするということですね。
その通りです。増えた時間はプライベートの時間にしてもいいですし、新しいビジネスを創造するための時間に費やして、会社の更なる成長を目指してもいいですよね。
3-3 顧客満足度の向上が期待できる
仕組み化されたビジネスでは、顧客に対して一定のクオリティの商品やサービスを提供することが可能です。
クオリティにバラつきがなくなりブランドやサービスの一貫性を確保できるようになると、顧客満足度の向上が期待できます。
3-4 職場環境が良好になる
会社の経営を「人」ではなく「仕組み」に依存することで、問題が起きたときに人を責めるという文化がなくなります。
起きた問題を改善したり解決したりするための方法が、仕組みの改善になるからですよ。
「あの人のせいでこんな問題が起こった!ムカつく!」から「あの仕組みが原因でこんな問題が発生したから改善しよう」になるということですね。
そのイメージでOKです。職場の人間関係が良くなると、人材の定着率アップにもつながります。
3-5 いつか必ずやって来る事業承継のときに役立つ
仕組み化により業務の再現性が高まると、誰でも業務を担当できるようになります。そのため特定の従業員が辞めたり休んだりしても、業務が滞ることはありません。
そしてそれは一般の従業員に限った話ではなく、社長の仕事でも同じことがいえます。
社長が事業承継を行う日は、いつか必ずやって来ます。そのときに会社が仕組み化されていると、スムーズかつ短期間での事業承継が実現できるんですよ。
さらにいうと、社長が健康な状態でリタイアできるとは限りません。急な病気や怪我で働けなくなってしまうことも十分に考えられます。
そのためなるべく早く仕組み化を実行し、社長がいなくても会社が回っていく状態を作り上げておくことをおすすめします。
3-6 会社の永続性が向上する
仕組み化を実行するとカリスマ社長に頼らずとも成長していける会社になり、会社の永続性が高まります。
会社の成長を「人」ではなく「仕組み」に頼ることによって、成長と存続を続けられるようになるのです。
3-7 M&Aで会社を売却する際も有利になる
仕組み化された会社の仕組みというのは、それ自体が会社独自の独占的な資産となり、会社の価値を高めてくれます。
会社の価値が高いと、M&Aで会社売却を行う際に良い条件が付きやすくなるのです。
つまり、より高値での会社売却が実現できる可能性があるということです。
現代日本では中小企業のM&Aが年々増加しており、特に売り手が増えている状況となっています。
売り手間の競争が激しい中で、独占的な資産を持っていると非常に有利です。他の売り手と差をつけるためにも、会社の仕組み化は有効な手段だといえます。
まとめ
中小企業において社長の仕事は主に以下の6つです。
- 経営方針を決める
- 目標を設定し達成するための計画を立てる
- 資金繰り(資金調達)を行う
- 人材を雇用し育成する
- 従業員が働きやすい環境を作り上げる
- ビジネスの創造と改良を続ける
中には現場の第一線で活躍している社長もいらっしゃるかと思いますが、中小企業の社長が目指すべき理想の社長像は「働かない社長」です。
「働かない社長」を実現させるためには、会社の仕組み化を実行しましょう。
仕組み化により会社の仕事の多くは「誰にでもできる再現性のある仕事」に分類されます。その結果として社長をはじめとする「人」に依存した仕事の分量が減少するだけでなく、以下のメリットが得られます。
- 会社の成長スピードが加速する
- 社長の自由時間が増える
- 顧客満足度の向上が期待できる
- 職場環境が良好になる
- いつか必ずやって来る事業承継のときに役立つ
- 会社の永続性が向上する
- M&Aで会社を売却する際も有利になる
会社の仕組み化に取り組むとなると、専門家のサポートが必要ですよね。どこへお願いしたらよいのでしょうか。
会社の仕組み化は”仕組み経営コーチ”がサポート致します。私も”仕組み経営コーチ”の1人ですので、ご興味がある方はお気軽にご相談くださいね。
※仕組み経営コーチは、一般財団法人日本アントレプレナー学会の認定資格です。