自社の存続と発展のため一部を売却して他社に託す

【案件概要】

業種  :ビルメンテナンス業
スキーム:会社分割+株式譲渡
取引金額::3億円

2つの事業を行っていたB社。そのうち片方の事業が伸び悩んでいた。会社存続と社員の雇用を守りたい、そして新事業を行いたいという想いがあり相談を受ける。父親から会社を継いだ2代目代表はまだ若く、すべてを売却して引退するにはあまりに早かった。

株式譲渡だけだと2つの事業とも手元を離れてしまうため、会社分割というスキームを使い、事業ごとに会社を分けた上でメイン事業の会社を売却し、サブ事業はそのまま社長の手元に残すことで、譲渡後の継続収入を確保し、念願の新事業を開始することができた。

会社の存続・発展を願うからこそM&Aも有効な戦略の一つ

社長の多くが、「なんとか会社を立て直さなければ」と盲目的に奮起し、資金繰りに奔走するものです。しかし、お1人の力では限界もあります。そんな時、次第に売上も利益も下がってきてしまい、いよいよ苦しい…という時まで待つのではなく、適切なタイミングで戦略の一つとしてM&Aを検討することが有効です。

会社の業績が横ばい~衰退していると感じたら、早めの決断がカギです。M&Aは決して逃げではありません。今回の企業様の場合も、売りを決断したことで新事業をスタートすることができました。

残せるものもあるかも?事前相談の時に希望を伝える

今回は会社分割というスキームを使うことで、オーナー様の継続収入を守り、新事業に投資する上での礎とすることができました。経験豊富なM&A会社では、さまざまなスキームを活用することで、オーナー様にとって最適なM&Aを支援することができます。ですから、相談時に希望をしっかり伝えることが大切です。