なぜM&Aを考えないといけないのか?

M&Aが重要だと言われるようになってから何年も経ちました。

最初は

M&A=悪いこと

とする風潮もあったくらいですが年々そのイメージは薄れていると感じています。

 

しかし、そもそもなぜM&Aを考えないといけないのでしょうか?

今回はその点について触れていきたいと思います。

 

まず大前提の確認です。

会社は誰のものでしょうか?

そう、【株主】です。

株主が役員選任の権限を持っています。

あらゆる重要な議案を通すも通さないも株主の権限で決められます。

従業員でも役員である必要も無く、会社へ多大な影響を与えることのできる存在です。

 

そして多くの中小企業は

創業者(後継親族)=代表取締役=株主=会社の所有者

という構図のままです。

会社の所有と経営が完全に一体になっている状態です。

その下に、その他の取締役や従業員がいるというイメージです。

 

次の前提を考えます。

人の命は有限である。

 

これは上記の大前提以上に当たり前です。

例えば、体調の問題で経営から身を引こうが、会社の所有者は変わりません。

「創業者(後継親族)=株主=会社の所有者」

つまり、こういう構図なわけですが、所有者の命に限りがあるということは、

いつか必ず次の所有者に渡さなければならないということです。

 

では、次の所有者とは一体誰でしょうか?

良くある分類にすると

 

   ①親族(社内にいる場合もあり)
   ②社内の役員・従業員(親族外の)
   ③上記①②以外

 

と分けられます。

 

そしてM&Aというのは③のことを言います。

ご存命の内に①に株式を移転させることを親族内承継と言い、

お亡くなりになった後の移転を相続と呼びます。

 

②はMBO(Management Buy Out)ですね。

ご存知のとおり、今では親族内承継は少数ですし、MBOにも多額の借入を譲り受ける側がしなければならない、

という高いハードルがあります。

 

お金の問題だけでなく、経営者人材が不足しているという観点もあります。

当社に言われるまでもなく、それは一番社長が良く分かっていることなのだろうと思います。

つまり、①・②の可能性が限りなく低い、ということですので必然的に③の

M&Aを考えないといけない

という結論になるわけです。

 

①・②で迷っている方もたまにおられますが、迷うということはこれまでの経験から申し上げると「後継者候補の経営者としての力」を見極めている最中なのかもしれません。

それは一つの選択肢として捨てずに持っておいても良いのですが、自社が発展もしくは維持できる見込みがあって初めて成り立つものだと思いますので、同時並行でM&Aという選択肢のことをもっと知っておくことも重要です。

 

さらに言えば、一旦ファンドに譲渡をしておいて、その間に社内後継者を育てるというハイブリットなM&Aを選択するケースも出てきています。

その場合、ある程度の会社の規模が必要になりますが、M&Aとはそんなこともできてしまうほどに進化しています。

売っておしまい、という単純なものでもありませんので、どんなことができるのかについて知っていただけると経営の幅が広がるかもしれません。

 

今回の記事がなんらかのお役に立てれば嬉しいです。

また次回もよろしくお願いします。