戦略的に会社を売却することの具体例

今回は『戦略的に会社を売却しよう』というテーマでお伝えしていきたいと思います。

そもそもなぜ会社を売却するのでしょうか?

やむを得ずというケースもありますが、もちろん基本的にメリットがあるからです。

メリットといっても恩恵を受けることになる対象は様々あります。

 ・売り手(オーナー様個人)にとってのメリット
 ・会社にとってのメリット
 ・従業員にとってのメリット
 ・etc.

そして、恩恵を受ける内容も様々です。

 「売り手」
  ・創業者利益の獲得
  ・後継者不在問題の解決、等々

 「会社」
  ・資金面でのメリット
  ・人材不足の解消、等々

 「従業員」
  ・キャリアアップの可能性が広がる
  ・大手の資本の傘下に入ることによる安定、等々

 

これらのメリットの内、【どのメリットを取るか】を予め見定めて、計画的に会社を売却される方がいます。

これを「戦略的に会社を売却する」と呼んでいます。

今回は、過去の案件で戦略的に売却をされた具体例に触れてみたいと思います。

 

具体例①完全同業の大手の傘下に入った事例

【悩み】
 ☞売上・利益が毎年少しずつ落ちている
    ↓
 ☞このまま社員達を継続して雇用していけるのか将来への不安がある

 

【狙い】
 ☞売上・利益が減少する構造を何とかしたい
    ↓
 ☞そのためには同業で交渉力のある大手の傘下に入るのが良いだろう

 

【結果】
 ☞無事に大手の傘下に入ることができ、利益率の改善や取引先の拡大に繋がった

 

具体例②多種類の事業を営む大企業グループの傘下に入った事例

【悩み】
 ☞人を雇い育成しても、キャリアアップのために退職されてしまう
    ↓
 ☞キャリアを描ける組織にしたい
    ↓
 ☞現在の規模では次のステップアップができる環境を用意することが難しい

 

【狙い】
 ☞社員にとって魅力的なキャリアプランが描ける社内教育制度が充実している大手が良いだろう
 ☞自社の業務領域とは若干異なることで、普段の仕事そのものが新たなチャレンジとなるような相手が良いだろう

 

【結果】
 ☞有名な大企業グループの一員になることができた
 ☞完全な同業ではないため、得意領域の案件に関してはグループ内で重宝されている

 

具体例③事業展開をより加速させるためにファンドへ譲渡した事例

【悩み】
 ☞ビジネスモデルは完全に確立できたが、ここから先の拡大フェーズは自分には向いていないと感じている
    ↓
 ☞しかし、顧客の声を聞くと、広く社会から求められている会社なんだと分かって悩んでいる

 

【狙い】
 ☞積極的に自社の拡大を支援してもらえる相手が良いだろう
    ↓
 ☞ただ、自社のモデルとぶつかりそうな同業は難しいと思われる
    ↓
 ☞それであれば、(事業の)色の無いファンドが適切だろう

 

【結果】
 ☞上場を目指して拡大をさせることを得意とするファンドへ譲渡
    ↓
 ☞大きな会社へ成長させることで、この事業を展開する会社が社会的な公器に
    ↓
 ☞社会的な公器となることで、このサービスを必要としてくださる顧客へ広まることを目指す

 

簡単に事例をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

M&Aをすると決めた時には、何が狙いでM&Aをするのか、ということは良く考えてみて下さい。

そして、M&A会社とその点について良く話をして進めて下さい。