スキームを駆使して双方の希望条件が合致した事例

【案件概要】

業種  :インターネット付随サービス業
スキーム:株式譲渡
取引金額:数十億円前半

「価格目線が高いと売れないことがある」

本件の対象会社は非常に高い利益を叩き出し、さらに年々利益が増加傾向にある増収増益の会社でした。
そのため、最終的に相場よりも高い金額で売却をすることができましたが、近年の実績が横ばいあるいは右肩下がりのような場合はそうはいきません。
希望条件が高すぎると売れないまま時間が過ぎ、会社の業績が下がり、さらに希望条件と適正価格に埋めようのない開きが出てしまい、結局叩き売るしかないなんてこともあり得ます。
なるべく高い条件が良いに決まっていますが、適正価格を見極めた上でのご検討が重要になります。

スキームによって解決できることがある

スキームとは、「株式譲渡」や「事業譲渡」、あるいは「会社分割」といったことを指します。
本件の買い手の規模にとっては多額の資金調達が必要でしたが、現金を必要としない「株式交換」のスキームを活用することでM&Aが成立しました。

また、買い手が上場企業であったため、上場株式の現金化が容易であったことも大きい要因でした。

このように単なる株式譲渡のみではなく、スキームによって双方にとって望ましいM&Aに近づけることも重要です。通常、買いを希望される会社様が複数社あれば、1社1社と丁寧にトップ面談を行います。そこで、1番条件面や価格の良い会社を好まれる方もいれば、理念や将来性、社長の人柄などを重視される場合もございます。

客観的な判断に迷った時には、当社がお力になることができます。一度きりのM&Aですから、悔いのないよう最高のものにしていきたいですね。

選択できるスキームは双方の会社状況及び希望条件によって変わってくる

ただし、双方の個別事情を踏まえた上で決まってくるものですので、まずはどのようなスキームが考えられるのか?あるいは株式譲渡のみなのか?は事前のM&A会社とのすり合わせが重要になります。